初めての筑紫平野(佐賀・福岡)

 平成12年3月4日、オオクワ4大産地(山梨・能勢・福島・佐賀)のすべてに足を踏み入れる日が来た。
 何年も前からメールでやり取りのあった、福岡のKa氏が採集に誘って下さったのだ。
 採集にはKa氏の採集仲間であるK氏が参加されるとのことであったが、K氏はここ数年で佐賀・福岡のフィールドで数十頭の成果を出されており、採集日が待ち遠しかった。
 当日の朝7時前に家を出て、新幹線・在来線を乗り継いで待ち合わせの駅に着いたのは午前9時30分頃であった。初対面の挨拶を済ませ、早速ポイントに向かった。
 筑後川流域での採集について、知識がほとんど無かった私には、まさに驚きの連続であった。
 まず何より驚いたのが、オオクワが採れるポイントが住宅街の中にあるということであった。オオクワガタは里山に棲むとよく言われるが、里山でも何でも無い住宅街で採れるらしいのだ。
 ポイントを幾つか回り、K氏・ Ka氏がオオクワガタを採集したという倒木を見せてもらって、さらに驚きを感じた。
 「この木から採れたのですか?」失礼ながら大真面目に切り返してしまった。山梨や能勢ならまず削らないタイプの倒木なのである。
オオクワを割り出したという朽木

 あまり詳しくは言えないが、普段言われている朽木採集とは全く逆のイメージである。
 夕方までポイントをご案内いただいたが、生憎の雨模様で動きも鈍りがちで、この日は残念ながら成果を出すことが出来なかった。
 夕方はK氏の家にお招きいただき、飼育しているオオクワを見せていただいたばかりか、お風呂にまで入らせていただいた。
 今回は筑後川流域に足を踏み入れた喜びと、九州の人の暖かみに触れることが出来た、思い出に残る採集行であった。


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