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〜クワガタ採集で出会う危険な生き物たち

 キッズのみんながクワガタを捕まえに行く時に、気をつけてほしいことがあります。雑木林の中には危険な生き物がすんでいるということです。必要以上におそれることはありませんが、スズメバチに刺されたり、マムシにかまれたりすると大変なことになります。出来るかぎり安全に楽しくクワガタ採集が出来るように心がけましょう。

   ★スズメバチ
 夏の雑木林で出会う危険な生き物の中で、最も見かけることの多いのがこのスズメバチです。
 樹液を吸っているときは比較的おとなしいですが、近くに巣があるときには興奮(こうふん)しやすく、特に注意が必要です。
 興奮が進むと大顎(おおあご)をかみ合わせて「カチカチ」という威嚇音(いかくおん)を発しますが、この状態になるととても危険です。
 また8月以降秋口は特に凶暴になります。
 天敵の熊と同じ「黒色」を攻撃する性質があるので、服装は白っぽいものにし、頭には帽子をかぶった方が良いでしょう。
 採集中にスズメバチに出会ったら、姿勢を低くしハチを刺激しないようゆっくりその場を離れましょう。



   ★マムシ        ★ヤマカガシ
 採集をしているとマムシやヤマカガシなどの毒ヘビに出会うことがあります。
 ヤマカガシはいじめたり、素手でつかまないかぎり、咬まれる心配はありません。
 
またマムシもそれほど攻撃的ではなく、こちらが不用意に近づいたりしないかぎり、かまれることは少ないようです。
 ヘビの出そうな所では長靴を履き、草むらや木の洞に手を入れないようにしましょう。
 もしもこれらのヘビにかまれたら、すぐにお父さんやお母さんに知らせてください。
※画像は「私の標本箱」(山口県の昆虫と自然)より



   ★イノシシ
 イノシシは山の動物と思われがちですが、人間と同じ標高にすむ動物で、山の中よりむしろ里にすむ動物と言えます。
 イノシシは本来昼行性(ちゅうこうせい)の動物です。夜行性のイメージが強いかもしれませんが、これは人を恐れて夜に活動することが多いためです。
 人を襲うことは少ないのですが、もし採集中にイノシシと出会ったら
 @何もしてこないなら放っておく → 大抵は何もせずに通り過ぎるA近づいてきたらあわてずにゆっくりと後ずさりする *急に動くとイノシシも驚いて思わぬ事故につながることがあるB棒などを持って追いかけたりしない *恐怖のあまりパニックになったイノシシが襲ってくることがある
 といった対応を心がけてください。※画像は「芦屋とその近郊の景色」より



  ★ツキノワグマ
 ここ数年「クマが人里に出没した」というニュースをよく耳にするようになりました。クマは山奥にいると思うかもしれませんが、最近では山に餌となる木の実などが少なくなり、人里に出没することも多いようです。
 クマに遭遇(そうぐう)する危険性のある地域では注意が必要です。
 まず何より大切なのは、クマに出会わないように行動するということです。クマに出会う可能性がある場所で採集をするときには、何人かで話をしながら、あるいはクマよけの鈴を身につけるよう心がけましょう。
 もしクマに出会ってしまったら、あわてずにそっと立ち去ってください。大声を出したり、物を投げつけたりしてはいけません。
 子グマに出会った時には特に注意が必要です。近くに必ず親グマがいます。クマから目を離さないようにして、ゆっくり後退してください。
 なお九州ではツキノワグマは絶滅したとされています。
※画像提供:まなめ氏
 
 
※本コーナーの素材につきましては、著作権者から使用の承諾を得ています。


オオクワ求めて三千里−オオクワガタHP−
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