キュウシュウヒメオオ採集記(宮崎県)

<第二日目>
 
初日にキュウシュウヒメオオゲットを果たした我々であったが、実績はまだ1頭。さらなる成果を求めて、昨日のポイントから約20`離れた、熊本との県境にある某山での採集を試みることにした。
 林道入り口に車を止めて登り始めるが、昨日の疲れもあり、すぐにグロッキー状態に。 
 それでも何とか歯を食いしばり、ようやく山頂付近に到着した。
 昨日と同様、開けた林道ではなく、木々が生い茂る中であったが、ここでもmatsuda氏が樹上5m程のところにキュウシュウヒメオオの姿を発見した。
 網を伸ばすが枝が邪魔になってなかなかうまく行かない。そうこうしているうちにヒメオオの方から木を降りてきてくれた。
 3
m付近まで降りてきたところで、ようやく網でゲット。体長34oほどの小さな♂であった。「ここでも何とかゲットできたか…」昨日とは違うポイントでのキュウシュウヒメオオゲットにほっと一息。
 元気の出た我々は付近をくまなく探し回ったが、結局このポイント付近で採集できたのは1頭だけであった。
♀を発見した瞬間の画像

 その後下山途中にミズナラの立ち枯れについていた♀をゲットし、めでたくキュウシュウヒメオオのペアを確保することが出来た。
 今回の採集では朽木をやるつもりはなかったのだが、歩いている途中に長さ1m、太さ30cmほどの朽木が転がっていたので、軽く斧を入れてみたところ、運良くキュウシュウヒメオオの幼虫2頭を採集することが出来た。(2001年8月に♂♀羽化)

 ヒメオオの幼虫は“太いブナの堅い部分にいて採集は困難”と言われることもあるようだが、今回採集出来たのは、無造作に転がっていた細く比較的柔らかい朽木からであった。
 また途中の林道に転がっていた倒木(さらに小さな朽木)から、キュウシュウオニの成虫3頭を割り出すことが出来た。
 
今回もいつもの通り“matsuda氏がいなければ何も採集できなかった”のであるが、何はともあれ 「難しい」と言われるキュウシュウヒメオオのルッキング採集を果たすことが出来、満足の行く採集行であった

倒木から現れたキュウシュウヒメオオの幼虫 キュウシュウヒメオオ3齢幼虫


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