雑交個体を採集(佐賀県)

 平成14年2月3日、久しぶりに佐賀へ採集に出かけた。
 今回の採集は予想以上に大人数となった。
参加者は会社の先輩T氏、埼玉から参加のO氏、福岡のKa氏、案内人のK氏と私の5名(さらに途中から1名参加)である。
 T氏が初めての佐賀採集ということもあり、まずは夏季のポイントを案内してもらった。
 「ここでは○ミリの♂、ここで♀○頭」などと、羨ましくなるほどの採集実績があり、ただただ感嘆するばかりであった。
 今回見たのはすべてクヌギであったが、どの木も例外なく大木で、オオクワの好みそうな洞が幾つも空いている。「昔はオオクワが大量にいたため、クヌギの洞に入りきれず、コナラの小木の根元を掘っても出てきた」という信じられないような昔話も聞くことが出来た。
 見学も一通り終わり、材採のポイントに向かった。

 二箇所目に行ったポイントにクヌギの立ち枯れがあった。
 ニクウスバが生えており、誰かが高さ2m位のところから切り倒していたが、上側部分は池に落ちかけており、危なくて削れる状態ではなかった。
 機転を利かせたKa氏が車に戻り、ロープを持ってきてくれた。
 クヌギの上部にロープを掛け、5人がかりで削れる場所まで引き上げて、さあいよいよ採集開始である。
 削り担当はO氏、彼は採集実績も豊富な凄腕の採集人である。

雑交が入っていたクヌギの立枯れ

  程なく腐朽の進んだ部分から、カブトムシの幼虫が数頭顔を出し、オオクワへの期待も膨らんだ。(佐賀ではカブトムシの幼虫とオオクワが一緒に入っていることが多い)
 太い食痕が見つかり、我々の期待がさらに高まる中、「そろそろか?」という一撃で、クワガタが姿を現わした。
 クワガタが出た瞬間、全員が口を揃えて「うわ〜デカイ、ギネス級のコクワだ〜」と声を上げたが、次の瞬間「ん?」「こ、これは!」「雑交だ〜!!」珍品の登場に一同興奮が収まらない。
 採集したオオコクワは右の写真の通りだが、55_以上ある立派な個体であった。
 その後もポイントを回り、幾つか木を削ってみたが、その他の成果はなかった。
 本命のオオクワがゲットできなかった中で、雑交1頭という珍しい結果に終わった。
採集した雑交個体♂


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