佐賀にて3齢幼虫ゲット

  今日は今季二度目の材採集である。
 同行者のK氏は、ここのところ大量にオオクワを割り出しており、一時のスランプが嘘のようにオオクワを採りまくっていた。

 早朝8時半に自宅を出発。今日はそのK氏の勢いに後押しをされて、オオクワが採れるのではないかという期待を抱いてのスタートである。
 今回はいつもの住宅街での採集ではなく、筑後川流域での採集である。
 10時前にはポイントに到着し、辺りを散策してみた。
 河川沿いでの採集は初めてだったため、全てが興味深かったが、目ぼしい立枯れは見当たらず、程なく次のポイントに移ることにした。
 ここで数年前に会ったことのあるI氏が合流した。I氏も最近乗りに乗っており、ここ一ヶ月で数10頭のオオクワを割り出していた。
 I氏の案内で数キロ離れたポイントに到着し、それぞれに分かれて採集を試みることにした。しばらくたったところでK氏から連絡が入った。
hoshiさん、出そうよ」
    〜筑後川流域の風景〜

 
 その言葉を聞き、あわててK氏のもとに行くと、既にある程度削った状態の立枯れに、クワガタの食痕が見えている。
 それほど太く無い食痕であったが、オオクワのポイントであり、K氏が慎重に削って行く。
 しかしこの木がまた堅い。勢いよく鉈を入れると潰してしまう可能性があるため、かなりの時間を要したが、とうとう幼虫が姿を現した。
 背中しか見えなかったが、大きさからコクワではなさそうだ。苦労の末取り出した幼虫は、見事オオクワの♂であった。
 材も太くなかったことから、この1頭だけかと思われたが、K氏の鋭い洞察により、食痕が別の方向に走っていることが分かり、もう1頭いる可能性が出てきた。
 「hoshiさん、削ってみたら?」というK氏の温かい言葉により、私が削り進めて行くことにした。
 半信半疑で削っていったが、どうやらもう1頭出てきそうだ。
 最後の仕上げはK氏が代わってくれ、見事にオオクワの3齢幼虫をゲットすることが出来た。
 採集に出かけてもなかなか採れない私を見かねて、「必ず採らしちゃるけん」と言い続けてくれたK氏の言葉が現実になった瞬間である。
 今日の成果はこの2頭であったが、私にとっては十分すぎる成果であった。
 初めての佐賀での採集、K氏の温かい配慮に感謝したい。

オオクワの食痕

佐賀県産オオクワ3齢幼虫


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